当社の加工設備:KLINGELNBERG(クリンゲルンベルグ)をご紹介!
- 歯車・ギヤの技術情報
特注ギヤ製造 .comで保有しているKLINGELNBERG社の設備は、高精度な測定・試験が可能です。また、精度が高い状態で効率よく加工を行うことが実現できます。本記事では、そのようなKLINGELNBERGの特徴や設備を使用した製品事例を紹介しております。
歯車測定機P26 (KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)
三次元測定機や形状測定機を複数の設備で保有しておりますが、その他にも歯車に特化した検査機を5台保有しております。
こちらのKLINGELNBERGのPシリーズは歯車測定において世界標準機とされており高精度に測定ができます。また、3Dナノスキャントレーサーヘッドを搭載しており、歯車加工の評価を高精度に判断できる測定機です。
歯車測定機P26(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)を活用した製品事例
・工作機械向けスパーギヤ
こちらは、工作機械向けのスパーギヤです。サイズはφ150、材質はSCM、熱処理として浸炭焼き入れが施されています。
こちらの製品は工作機械の主軸に使用されており、最高回転数は20,000rpmとなります。ライスハウァー社製のLNS(ローノイズシフト研削加工)を活用することにより、高速回転に対応した歯面の面性状を製作しています。さらに、歯面をネジ状砥石で連続加工することによりピッチ精度:数μmの超高精度加工を施しております。
・車載電池の製造装置向け駆動装置
車載電池の製造装置向けのスパーギヤです。
薄肉であることで精度が加工難易度が高く品質が安定しないという相談をいただきました。
熱処理時の変形も大きく製品の形状の維持が難しい製品でさらに特殊な表面処理を行うため
膜厚の管理が重要なため、寸法管理が難しい製品でした。
弊社の協力企業には特殊な加工に対応しているメーカーが多くあります。
普通の歯車加工だけではなく、特殊加工も対応できるように体制を整えていることで製品の完成度を高めています。
・流体ポンプ向けの歯車
半導体製造装置向けの駆動用に用いられるスパーギヤです。
腐食・防錆の為、無電解ニッケルメッキが必要であったため面取りの形状・歯底の形状など含めて寸法管理が厳しく管理が必要でした。
工程間、最終検査での品質管理体制、ポンプギヤの制作の長い実績により
安定した精度を確保する事ができています。
かみ合い試験機 T60A(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)
こちらのかみ合い伝達誤差試験機(T60A)は、かさ歯車とハイポイドギヤのかみ合い試験機となります。
日本国内でも保有台数が少なく、オージック調べでは日本国内でも数台の設備となります。
トルクをかけてかみ合い伝達誤差の測定が可能で稼働に近い状況においての歯当たりや、かみ合い伝達誤差を確認する事が出来ます。オフセット方向の移動も可能で、ハイポイドギヤの測定も可能な高性能歯車かみ合い試験機となります。
かみ合い試験機T60A(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)を活用した製品事例
・自動車用アクスル向けハイポイドギヤ
こちらは、自動車用トランスミッション・アクスル等に使用されるハイポイドギヤです。材質は鉄で、熱処理として浸炭焼き入れを施しています。
当事例は、試作段階の開発品のご依頼でした。弊社は、試作段階からの開発品や自動車レース用の特殊歯車等、少ロットの製品製作も得意としています。生産数量は単品から100setまで対応することが可能です。また、試作後にはクリンゲルンベルク製の歯研加工機・KIMoSでの解析・測定を行い、T60を用いて、かみ合い伝達誤差測定まで一貫して行うことが可能です。
スパイラルベベル歯切盤 C50(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)
特殊ギヤ製造.comでは、こちらのスパイラルベベルギヤ歯切盤(C50)を用いて、スパイラルベベル、ハイポイドギヤの歯切加工を行っています。
当設備は、ドライ切削加工とウエット切削加工が可能なように専用設計されています。また、当設備は他のスパイラルベベルギヤ歯切盤と比較しても作業効率が非常に高く、圧倒的な速度で歯車の加工を行うことができます。
さらに、ソフトウェアで自動ピッチ補正を行うことにより、最高の加工品質を実現することができます。
スパイラルベベル歯切盤C50(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)の製品事例
・工作機械用ベベルギヤの一体化改善
こちらは工作機械の旋盤タレットで使用されるベベルギヤの改良を行いました。
課題としましては高速化した際のベベルの振動・騒音の問題を解消したいことでした。
弊社ではスプラインとベベルを別々で製造されていた事によって、接合部のバックラッシで振動が発生していたことを確認、
お客様へ一体構造にできる製造工程を考え提案しました。
軸部とベベルを一体化する事で振動が低減しベベルの歯部も騒音低減につながりました。
組立も簡略化でき、工数の削減効果にもつながりました。
・産業機械向け大型ベベルギヤ
こちらは、産業用機械にて使用される大型ベベルギヤの製品事例です。
具体的には船舶や鉄道車輛、大型ミルマシンなどのギヤボックスに使用されるベベルギヤでした。
Φ800までのスパイラルベベルギヤの歯研加工が求められておりましたが、ドライカットに対応した歯切り盤とΦ800サイズまで歯研が出来る最新の歯研機を用い、低コストかつ高精度で大型ベベルギヤの製作が可能となりました。
・電動自転車用ギヤボックス
こちらは、電動自転車で使用される駆動伝達用のベベルギヤでございます。
まずは試作品を作成し、量産も視野に入れている段階でのご依頼でした。
自転車に使用する部品でしたので、軽量であることが求められると同時に、ギヤボックス(歯車箱)にもサイズの制限がありました。
また、モーターと脚力とのハイブリット駆動であったため、諸元の選定が非常に難しい事例でございました。
サイズとしてはΦ50〜200、モジュールは2.5という歯車です。
スパイラルベベル研削盤 G30(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)
スパイラルベベル研削盤(G30)の最新モデルです。
φ300mmまでのスパイラルベベル、ハイポイドギヤの歯面研削加工に力を発揮します。従来機よりも、高速・重研削を可能としており生産性の向上が見込めます。試作分野においては、砥石での歯切加工(ディープグラインディング)の能力が有り、歯切用のカッターが無い場合や特殊諸元のベベルギヤにおいて歯研機での歯切加工を行う事が出来ます。
カッターの製作に膨大な時間・コストを要する事がなく試作・開発のご協力を行う事が可能です。
スパイラルベベル歯切盤G30(KLINGELNBERG:クリンゲルンベルグ)の製品事例
・工作機械用のベベルギヤ①アングルヘッド側
工作機械に用いられる、複合加工機用のアングルヘッド向けのベベルギヤです。
グリス潤滑であるため、どうしても異常摩耗が収まらないという事でご相談いただきました。
弊社の調査で異常摩耗の原因として適切な隙間(バックラッシ)が確保されていないということがわかりました。
解決するためにお客様へ諸元解析を行っい変更を提案しました。
解析ソフトのKIMOSを用いてお客様の使用条件に見合った歯車になるようシュミレーションを行い
適切な歯当たり、バックラッシを持つように諸元を改めました。
長年の諸元解析のノウハウから最適な諸元提案を行うことにより、
発生していた異音・異常摩耗がなくなりました。
さらに安定した稼働を行うことに高回転化への要求も満足することができました。
・タービンの締結用カービックカップリング
こちらは、タービンの締結用に使用されるカービックカップリングです。
加工がしづらい耐熱合金であり、タービンの独特な異形ワークのため、チャッキングが難しい加工でした。
また、このタービンの運転時の回転数が7~8万回転するため、カービックカップリングを介して連結された部品同士の
重量バランスが重要となるため、歯のピッチ精度を非常に意識した加工でした。また、高速による遠心力で、材料が変形するため、カップリングの歯当たりが特殊となります。
カップリング強度の面では、歯元のRや、カップリング連結後の振れなど、カップリング精度を高精度に加工することが大変でした。
弊社の設備について、動画でご紹介!
KLINGELNBERG等の弊社の設備を、動画で紹介していますので、こちらも是非ご確認ください。
歯車に関することは特注ギヤ.comにご相談ください!
特注ギヤ製造.comを運営する株式会社オージックは、特注ギヤ・精密ギヤのプロフェッショナルとして、KLINGELNBERGを含め、あらゆる設備を豊富に取り揃えております。
ギヤの設計・製造には高度なノウハウ・技術が求められますが、70年間、お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な品質設計をお客様にご提案することができます。
歯車の設計・製造にお困りの方は、特注ギヤ製造.comまでお問い合わせください!
関連事例
関連記事はまだありません。