バックラッシのメリット・デメリット
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バックラッシとは?
バックラッシとは、歯車と歯車の間に意図して作られた隙間のことを指します。
歯車同士にこの隙間がないと、歯車の回転運動の伝達が悪くなり、さらには歯車同士の摩耗により、歯車が摩耗してしまいます。
バックラッシのメリット
バックラッシを設けることで以下のメリットがあります。
熱膨張の吸収
歯車が高温になると膨張します。バックラッシがあることで、膨張による過度な圧力を吸収し、歯車の破損を防ぎます。
潤滑の確保
バックラッシがあることで潤滑油が入り込みやすくなり、摩耗を減らし、歯車の寿命を延ばします。
製造誤差の吸収
歯車の製造過程で生じる微細な誤差を吸収することで、歯車のかみ合いがスムーズになります。
バックラッシのデメリット
バックラッシを設けなければ以下のデメリットがあります。
精度の低下
バックラッシが大きいと、歯車の位置決め精度が低下し、精密な動作が必要な機械では問題になります。
振動と騒音
バックラッシが大きいと、歯車のかみ合わせが不安定になり、振動や騒音が発生しやすくなります。
効率の低下
バックラッシにより動力が無駄に消費され、機械全体の効率が低下する可能性があります。
バックラッシは、歯車の動作において重要な要素ですが、その量は適切に管理されるべきです。特に高精度を要求される機械では、バックラッシを最小限に抑えるための工夫が求められます。一方で、適度なバックラッシがあることで、熱膨張や製造誤差、潤滑の確保といったメリットも享受できます。
バックラッシが適切でないとどうなるの?というコラムもありますので是非ご覧ください!
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