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歯車の騒音が起きる代表的な原因と対策をご紹介!

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歯車の騒音はなぜ起こるのか?

歯車(ギヤ)の騒音にお困りの方は多いのではないでしょうか。

歯車の騒音は様々な要因によって引き起こされます。もちろんその原因によっては簡単に解決する場合もあれば、原因が特定できない場合もあります。歯車の騒音が気になったときは、原因と考えられる部分を全てチェックすることが重要です。

そこで、今回は歯車で騒音が起きる代表的な原因と対策についてご紹介していきます。

 

歯車の騒音が起きる代表的な原因と対策

打痕・傷

歯車の歯先・歯面に打痕や傷がついている場合は、定期的な周期で騒音・異音が発生します。長期的に歯車を使用している場合、歯車に異物等が挟まることにより歯車の歯先・歯面に打痕や傷がつきます。長期間使用していないにも関わらず、定期的な周期の騒音・異音が発生する場合は、もともと歯車に傷・打痕がついていた可能性があります。定期的な周期で騒音・異音が発生する場合は、まず歯車に打痕や傷がないか確認することを推奨します。

 

歯面粗さ

歯車の歯面が粗いと滑らかに歯車同士が噛み合わず騒音が発生します。歯面の粗さに心当たりがある場合は、まず歯面粗さを確認することをおすすめします。明らかに歯面が粗い場合は、研磨処理・ラッピング処理が施されている滑らかな歯面の歯車を使用することで解決することができます。ただ、歯車は長期間使用することで歯面が徐々に滑らかになるので、新しく導入した歯車であれば、歯車同士が馴染むまで様子を見たほうがいいでしょう。

 

バックラッシ

バックラッシとは、歯車と歯車の間に意図して設けている隙間のことを指します。このバックラッシにより歯車は回転運動を滑らかに行うことができます。

バックラッシが原因で騒音が発生する場合は、バックラッシが適切な大きさではない可能性が考えられます。バックラッシが大きすぎる場合は、隙間で歯車が暴れることにより騒音が発生します。反対にバックラッシが小さすぎる場合は、歯車同士が擦れ合うことで騒音が発生します。騒音が発生した場合には、適切なバックラッシであるか確認を行うことをおすすめします。

下記技術コラムでは、バックラッシが適切でない場合に発生する不具合やバックラッシの測定方法を詳しく解説しています。是非ご確認ください!

>>バックラッシが適切でないとどうなるの?バックラッシの測定方法のご紹介

 

噛み合い率

一般的に歯車は、同時に噛み合う歯が多ければ多いほど騒音を軽減することができます。そのため、噛み合い率が低いことにより騒音が発生している場合は、噛み合い率を高める必要があります。歯車の噛み合い率を高めるには、歯車の種類や歯たけを変更することが有効です。

下記技術コラムでは、ギヤの歯当たりが悪い場合に発生する不具合とその対策をご紹介しています。是非ご確認ください!

>>ギヤの歯当たりが悪いとどうなってしまうの? その対策と解決事例をご紹介!

 

歯車の騒音の原因がわからない場合

歯車騒音の原因が全く分からない場合は、下記の流れで歯車のチェックを行うことを推奨します。

①該当歯車部分の検査を目視で行う(傷・打痕等のチェック)

②取り付け状況を確認する(平行についているか等)

③ギヤボックスからチェックを行う

チェック後も騒音の要因がわからない場合には、お気軽に弊社までご相談ください。弊社では、静粛性の高い歯車の製作を得意としていますので、騒音を限りなく軽減することが可能です。

 

騒音解決に関する技術提案事例をご紹介

特注ギヤ製造.comでは、あらゆる歯車の騒音トラブルを解決してまいりました。下記にて、その一部をご紹介します。

事例1.キー溝の高精度加工により騒音トラブルを解決

<Before> キー材と歯車にバックラッシが発生し、騒音トラブルに…

お客様からは、歯車の運転時に騒音が発生しているとのことでご相談をいただきました。実際に歯車を見てみると、キー材と歯車にバックラッシが発生しており、これが運転時に騒音発生する要因となっていました。また、このバックラッシの原因としては、既存歯車のキー溝が焼き歪により変形してしまい、キー溝幅の寸法公差外が発生していたためだと判明しました。

 

<After> 熱処理前にキー溝の粗加工を行い、熱処理後にキー溝の仕上げ加工を実施!

そこでオージックでは、熱処理前にキー溝の粗加工を行い、熱処理後にキー溝の仕上げ加工を実施することをご提案いたしました。この2工程を踏むことで、キー溝の直角度、巾などを高精度に加工することができます。その結果、歯車のキー溝が寸法公差内に収まり、キー材との干渉もなくなり、騒音トラブルも改善に至りました。

>>当技術提案事例の詳細はこちら

 

事例2.歯車箱の組立精度を見直して騒音トラブルを改善

<Before> 既存の歯車箱から騒音が発生している…

お客様からは、既存の歯車箱から騒音が発生しているとのことで、ご相談いただきました。まずオージックでは、歯車箱で組立後の歯当たりの確認を行いました。その結果、狙い通りの歯当たりではないことが判明しました。

 

<After> 歯車箱の組立精度の見直しを実施することをご提案!

歯当たりの試験結果からは、軸の傾きと組立距離が悪いことが判明しました。そのためオージックでは、歯車箱の組立精度の見直しを実施することをご提案いたしました。歯車箱の組立精度を見直し、調整することで、無事に歯車箱の騒音トラブルを改善することができました。

>>当技術提案事例の詳細はこちら

 

これら以外にも多数の騒音解決に関する技術提案事例を掲載しておりますので、是非下記よりご確認ください!

>>騒音解決に関する技術提案事例一覧はこちら

 

歯車騒音の原因・対策がわかる技術資料をご紹介!

歯車騒音対策ハンドブック

こちらは、歯車の騒音について対策をまとめた無料技術資料です。歯車の騒音にお悩みの方は、是非下記よりダウンロードください!

>>技術資料ダウンロードはこちら

 

歯車に関することは特注ギヤ製造.comにご相談ください!

特注ギヤ製造.comを運営する株式会社オージックは、特注ギヤ・精密ギヤのプロフェッショナルとして、あらゆる歯車の設計・製作を行ってまいりました。工作機械、航空、宇宙、ロボット、印刷機械をはじめ、あらゆる機械産業のお客様に御満足頂いております。

 

また、当社は100%お客様の設計に基づいて加工するフルオーダーメイドギヤにも対応しております。不可能を可能にし、お客様のご要望に沿った最適なギヤを製作いたします。

 

さらに、お客様の過剰品質の設計を防止するために、あらゆる角度からVA/VE提案をいたします。ギヤの設計・製造には高度なノウハウ・技術が求められますが、70年間、お客様の課題を解決してきた当社だからこそ、最適な品質設計をお客様にご提案することができます。

 

歯車の設計・製造にお困りの方は、特注ギヤ製造.comまでお問い合わせください!

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