歯車（ギヤ）

歯車（ギヤ）とは機械要素の一つで、動力の伝達の役割を果たします。なお、日本工業規格によって「歯を順次かみ合わせることによって、運動を他に伝える、又は運動を他から受け取るように設計された歯を設けた部品」と定義されています。主な役割としては減速や増速、回転方向や回転軸自体の変更です。噛み合わせる歯車の歯車軸同士の位置関係によって、「平行軸歯車」「交差軸歯車」「食い違い軸歯車」の3種に分類されます。基本的な形状は平行軸歯車、回転運動の方向を変えたいときは交差軸歯車、減速比を大きく出したいときは食い違い軸歯車と覚えると良いでしょう。なお、歯車の回転比率は歯の数と大きさで決まります。無理な噛み合わせを行うと変形や歯の折損などが起きるので、使用箇所と目的に応じて適切な歯車を製造することが求められます。