ギヤの歯当たりが悪いとどうなってしまうの？ その対策と解決事例をご紹介！
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ギヤの歯当たりが悪いと起こってしまう弊害
歯当たりとは、対になっている歯車との噛み合いの状態を示す言葉です。
この歯車同士が上手くかみ合っていない状態を歯当たりが悪いと表現します。歯当たりが悪い状態だと歯車の回転運動の伝達精度が落ちることはもちろん、騒音など様々な影響が出てしまいます。
この歯当たりの良否に関しては歯当たり試験機と呼ばれる機械にて検査されます。歯当たりが悪かった場合考えられる対応としては、歯すじの修整、歯車精度の向上などの手法がございます。
決められた歯すじ検査範囲で、実歯すじを挟む二つの設計歯すじ間の距離に誤差が出てしまうと歯当たりが悪くなってしまいます。 このような歯当たりをさけるためには、歯すじの修正をする必要があります。歯幅中央に歯当たりが集中するようにするクラウニングや歯幅両端部を適度に逃がすエンドレリーフなどが歯すじの修正方法として挙げられます。歯車精度に関しては、研削やラッピングなどの表面仕上げによって精度を上げていきます。
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歯当たりの調節に特に注意が必要なギヤとは？
先述したように、ギヤの歯当たりが悪い状態だと歯車の回転運動の伝達精度が落ちることはもちろん、騒音など様々な影響が出てしまいます。
ギヤの中でも特に歯当たりの調節に注意が必要なのはベベルギギヤです。
ベベルギヤとは、歯車の歯の部分に傾斜がある歯車全体を指します。形状はかさのようで、かさ歯車とも呼ばれています。円すい形状の側面に歯が存在し、直角に交差する2軸で回転運動を伝達します。
ベベルギヤの場合、組立位置により歯当たりの位置が変化しますのでその取付方法にも注意する必要があります。多くの場合、ベベルギヤの軸受は片持ちとなるため荷重を受けると軸がたわみやすいという欠点があります。そのために，歯当たりが片当たりとなってしまい、結果歯当たりが悪くなってしまいます。その対策としては歯車軸および軸受は十分に頑丈にして，歯車に接近させて軸受を設けるようにするなどが挙げられます。また、組立の際にベベルギヤを軸方向に調整できるようにして歯当たりを良くするために，ハブの端面にシムなどの固定具を入れることで、歯当たりの調整を簡単にすることができます。
下記にスパイラルベベルギヤについて詳細に説明しているページもございますので、気になる方はこちらも是非ご覧ください！
ベベルギヤの歯当たりに関する当社の提案事例のご紹介！
当社では、ギヤの中でも特に歯当たりの調節に注意が必要なベベルギヤの騒音解決事例や工数削減事例を掲載しております。
ベベルギヤの歯当たりについてお悩みの方は是非ご覧ください！
ベベルギヤのかみ合い試験&歯当たり修整による騒音解決事例
こちらの事例は原因不明だったロット内でベベルギヤの騒音トラブルに対して、かみ合い試験とかみ合い伝達誤差測定を行い、最適な歯当たりとかみ合い伝達誤差になるようにベベルギヤを修整して騒音解決した技術提案事例です。
＞＞ベベルギヤのかみ合い試験&歯当たり修整による騒音解決事例はこちら！
歯研ゼロールベベルギヤへの変更で騒音改善＆組立工数の激減
こちらの事例は、ストレートベベルギヤの騒音がうるさく、歯の摩耗も激しいとお困りだったお客様に対して、歯研仕上げのゼロールベベルギヤに変更提案をして、騒音改善＆組立工数を激減を実現した技術提案事例です。
＞＞歯研ゼロールベベルギヤへの変更で騒音改善＆組立工数の激減事例はこちら
歯車に関することは特注ギヤ.comにご相談ください！
特注ギヤ製造.comを運営する株式会社オージックは、特注ギヤ・精密ギヤのプロフェッショナルとして、あらゆる歯車の設計・製作を行ってまいりました。工作機械、航空、 宇宙、ロボット、印刷機械をはじめ、 あらゆる機械産業のお客様に御満足頂いております
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