歯面修整量の最適化
こちらは、図面要求通りの精度で製作されている歯車にもかかわらず騒音が発生しており、解決策が見つからずお困りだったお客様に対して、最適な歯面修整量を提案し、騒音改善を実現した技術提案事例です。
稼働時に騒音が...
お客様の製造現場で組立担当者から騒音に関する問題が報告され、組立て条件の微調整などを行ったものの、根本的な解決ができずに困られているとのご相談をいただきました。歯車の精度は要求通りに製造されていたため、原因特定が難しく、オージックに対応のご依頼をいただきました。
歯面修整量の最適化で伝達誤差が低減し、騒音の改善が実現!
歯車の精度は要求通りに製造されていましたが、歯面修整量が過剰であったため伝達効率が低下し、それが騒音の一因となっていました。歯車は、使用条件(回転数・トルク)によって、最適な歯面修整量を決定する必要があります。歯車専用の設計ソフトを用いたシミュレーションによる歯面修整を行い、伝達誤差の低減を実施したところ、騒音が改善されました。また、伝達誤差の低減を実施したことで集中応力が分散され、強度も改善される結果となりました。
この提案事例のポイント
お客様社内で歯車の設計や調整において重要な要素や注意点が伝わりにくくなっていることなどが要因となり、正式図面でも適切な歯面修整量になっていない場合があります。別の機械で問題なく歯車が使用できていても、すべての機械で同じ結果が得られるとは限らず、使用条件(回転数・トルク)によって、最適な歯面修整量を決定する必要があります。このような提案には様々な手法や対応法があります。お客様の状況にあった解決方法をご提案させていただきます。図面通りの要求精度は満たしているのに歯車の問題が出るのはなぜ?こういった課題があればぜひ一度オージックへ相談してみてください。御社への製品に一段上の付加価値をお届けします。